2003/03/30

●越前和紙の巨大な壁画用和紙●

日本画家平山郁夫(元・芸大学長)の巨大壁画用紙はこのように作られて、
薬師寺に「大唐西域壁画」として奉納されました。(平成12年12月31日)


今回は、それ以来の紙漉きという貴重な作成現場を、岩野平三郎(福井県無形文化財)さんに密着取材です。


ここで漉いている紙の大きさは9尺×12.5尺・・・2700×3700ミリ余り
(別枠寸法・・・2100×4000ミリもあります)

あまりに大きな紙のため、紙漉と乾燥には1週間以上のリードタイムをもちます。

●巨大壁画用紙を漉く風景●
2003.0307

 

左の写真

右手前が・・・落ち着かない様子の平三郎さんです。

 

これだけの大判を作成するには、当然多くの職人が必要で、しかも、皆の気持ちが一つに成らねば良い紙は出来ません。

緊張のうちに、紙漉が始まりました。

 

これだけの大判です。

漉いた紙を伏せるのも大変な作業になります。

 

シワにならないよう

水泡が入らないよう・・・

慎重に慎重に、紙が伏せられてゆきます。

 

途中の水泡は残さず取り除かねばなりません。

 

伏せたあとは、さらに布をかぶせて、

やっと一枚、伏せ終えました。

  大紙漉きが、如何に大変かを物語る楽屋裏風景です。


https://www.youtube.com/watch?v=4XzuMTj3__4
20140514

●巨大壁画用紙を乾燥する風景●
2003. 0228

 

この板が無いことには、和紙が乾燥出来ないのです。

巨大な雌イチョウの板。越前では、この板で乾燥することが、高級和紙の一つの証明でもあります。

銀杏の、それも雌の(銀杏のできる木)が和紙を乾燥するには最高の板とされています。

これだけの巨大な板を作成するには、天の恵みを待つしかありません。

 

慎重に一枚ずつ、紙床から移します。

中央で心配げに作業を眺めてられるのが、平三郎氏です。

「しっかり撮れよ〜」と、声を掛けられました(笑)

 

これだけ大きいと、板の取り回しも大作業になります。

とにかく体力が居る仕事、大男たちの出番です。

 

上部から慎重に貼られてゆきます。

通常は、張り場で力を発揮する男達が、壁面に向かいあって、悪戦苦闘です。

  ここで、シワになったら、今までの苦労が水の泡・・・
 

さすが!

四人の息もピッタリ合って。

見事に貼り上げられて行きます。

 

四人が一列になって・・・

素晴らしい連係プレイです。

 

張り上げられた板も

これだけデカイとホントに動かすのも一仕事。

  この作業を何枚も繰り返してゆきます。
 

貼り上がった板は

特性の巨大「ムロ」へ!

今で言う、乾燥室ですね。

 

ガガガガガ・・・っと

とにかく力仕事。

無事乾燥が仕上がる日を待つことに成ります。

 

そして、仕上がった巨大壁画用紙です。

とても怖くて触れない・・・なんて、しっかり触って、体感してきました。写真の手は平三郎さん。

いつもながら、精度の高い和紙づくりをされます。

ありがとうございました。

 

皆様、大変お疲れさまでございました。

 

 


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