暑い暑いと言っているうちに秋の風を感じる季節になりました。
子供たちの夏休みも終わり、本格的な収穫の季節「秋」がやってきました。
仕事にもそろそろ収穫が訪れていい頃だと思うのですが・・・
いやいや、まだまだこれからです。
貧乏人は一年中せっせと種蒔き種蒔き・・・
最後に笑うモノが一番大きく笑うそうです。
まっ笑って行きましょう!
■□■ 今回のみどころ ■□■
1) 引っかけ柄
2) 人間国宝大いに唄う
3) ちょっと感動したこと。
1)引っかけ柄ってご存知ですか?
先ず地紙を漉きます。(第一の水槽にて)
一方もう一つ別のフネ(第二の水槽にて)で三椏質の繊維を用意しておき、金型ですくい
上げます。(フネの中の原料を文字どおり引っかける感じです)すると、見事にこの金型
にそって繊維が並びます。このような繊維の性質を利用して、様々な模様を地紙の上に表現
することが可能なのです。
これを地元越前では「引っかけ柄」と呼びます。
「引っかけ」技法はこのように大変手間がかかり量産は難しいのですが、今日では全く同様
の作業を機械的に柄付けする技術も開発されています。尤も作業工程自体は手漉きと全く
同じなので、抄造スピードには限界がございますが・・・
この「引っかけ柄」をさらに発展させた技法も生まれました。
通常引っかけに使用する柄は単一の色で表現されることが多く、通常は自然色か、或いは地紙
と同色が一般的です。
これを単一の色合いではなく、色々な色に染めた繊維を混ぜ合わせて「第二の水槽」に攪拌
しますと、カラフルな引っかけ柄が可能になります。
これが「多色引っかけ」です。
さらに高度に応用した技法として、この金型の上から様々な色の原料を流し込んで、柄を作り
出す。「漉き模様」もございます。
この画像の扇面の縁取りは「引っかけ」技法にて柄付けしています。さらにその扇型の金型
に「金色」と「赤色」の二色の原料を別々に流し込んで完成です。
この様な技術応用すれば、さらに複雑な、立体的な漉き模様柄までも作成出来ます。

金属の枠の上に白い和紙の繊維が乗っている(引っかかっている)のが
見えますか??
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枠を伏せて、色々な繊維を流し込みます。
http://www.washiya.com/view/2000.09nagashikomi.jpg

複雑な技法を駆使して、このような柄も可能です。
三層漉き引っかけがら金銀振り扇面用紙
結婚式の招待状に使われます・・・
http://www.washiya.com/view/2000.09shiraume.jpg

撮影協力頂いた、山下さんでした。
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2) 人間国宝大いに唄う!?
先月もイベント情報でお伝えしましたが人間国宝になられた、岩野市兵衛さんを囲む、
アットホームなシンポジウムが8月24日福井県今立町芸術館で行われました。
「白くて、ぼってりと厚くて、しかも柔らかい」
岩野さんが、突然のインタビューに率直に応えた、自分の漉く和紙のイメージです。
見事!言い得ています。私はこの感触(手触り)(風合い)が女性的だと感じるのです。
「これからも、白い紙を作りつづけたい」と強く仰ってました。
白い紙とのニュアンスには混じりけの無い、純粋な・・・といった意味が感じとれました。
何と言っても圧巻だったのは・・・
「私は自分の紙が日本一だなんて、コレッポッチも思っていない。私は雁皮の紙が何と
言っても紙の王様だと思います。生漉きの奉書は王様にはものたりない」と、人間国宝が
あっさり言ってのけてしまうのです。
このあたりが、いかにも純粋な職人、「岩野市兵衛」の姿がにじみ出ています。素直に、
おごらず、しかし、厳しい姿勢が窺えました。
終始お笑いに満ちた、冗談混じりのお話で、時間はあっという間に過ぎ・・・最後に観衆
からのリクエストに応え、「越前紙漉き唄」をお聞きできました。
「〜神の授けをそのまま継いで〜親も子も漉く孫も漉く〜」
とても温かい気持ちに成れた、一夜でした。
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いつもは見慣れない、スーツを着た市兵衛さん。
パネルの前で作業の説明・・・
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これが噂の人間国宝認定書です。
不思議な地模様(山水画?)がありました。
http://www.washiya.com/view/2000.09kokuhou-ninteisho.jpg
3) ちょっと感動した話
・・・もう消費者は居ない!消費者とはメーカーや問屋がモノを大量に生産し販売する
為に、考え出したものだ。今は消費者はいない、いるのは『生活者』だけだ」
私はこの言葉に、感激してしまいました。
そうです。生活者に訴える商品が必要なのです。
しかし?肝心の生活者とは誰か?
簡単です。自分自身です。
■□■編集後記■□■
先月より話題のインターネット企画第二弾
「8人集めて便箋作ろう大作戦!」が話題を呼んでます。
地元の新聞社の取材や月刊誌、ついにはテレビ取材まで来る始末・・・
余りの反響に思わず、インターネット企画第三弾
「16集めてA5判の便箋作ろう・・・二匹目のどじょう」企画も始めてしまいました。
敬老の日企画と銘打ってますが、多分今年は間に合いそうも無いので、来年の敬老の日まで
には実現したいものです。(かなりイイカゲンだな?)
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最近BBS(掲示板)の書き込みも増え始め、ちょっと忙しくて、楽しい毎日です。
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